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読売新聞の新聞奨学生制度
私立大学だけでなく、国公立大学の授業料も増加傾向にあります。公的な奨学金制度の利用も増えていますが、近年では卒業後に奨学金が返済できないという社会問題も深刻化しています。
新聞奨学生の制度は、各社によって違う点があります。
それぞれの特徴をよく理解してから、自分に合った新聞奨学生制度に申し込みをしましょう。
このページでは、購読者数日本一を誇る読売新聞の新聞奨学生制度を紹介します。
歴史と実績の「読売育英奨学会」
読売新聞の新聞奨学生制度は、「読売育英奨学会」という組織によって運営されています。
読売育英奨学会は、昭和39年(1964年)に設立されました。
設立から50年以上の伝統を誇り、新聞業界で最も長い歴史と実績があります。
ギネスブックで世界一の発行部数を認められた読売新聞が組織し、直接運営している奨学生制度です。
第1期生の入会からこれまでに、約80,000人の若者が読売育英奨学生制度を利用して、社会へと羽ばたいていきました。
読売育英奨学生制度は、朝・夕刊の新聞配達などの業務につきながら、大学や専門学校に通う制度です。
進学先の入学金、授業料、施設費、実習費、諸経費などの学費は、読売育英奨学会から学校に振り込まれます。
そのため自分で学費を負担する心配がなくなります。
在学中に奨学会から学費として立て替えて支払った金額が、定められた奨学金の範囲内であれば、卒業時の返済はありません。返済が免除される金額については、コースや通学年数によって異なりますが、最大520万円までの返済が免除されます。
もし、教材費、寄付金、その他自己負担すべき金額を奨学会が立て替えた場合には、年度ごとに2月末までに支払うこととなります。
学費とは別に、新聞奨学生は給料をもらうことができます。これが新聞配達の業務に対する給料です。この給料を利用して、毎月の生活費に充てることができます。
近年、家庭の経済的事情などから、進学を断念する高校生が少なくありません。
進路の変更や進学を断念した高校生のうち、その理由が学費と答えた生徒が7割を超えるというデータもあります。
保護者の経済的負担を最小限に抑えながら、あなたの進学の夢を諦めずに済むよう、読売育英奨学会では、入学金や授業料を入学から卒業まで全額立て替えます。
進学への思いや将来の希望を保護者の方や学校の先生に伝え、じっくり相談してみましょう。
読売育英奨学会は、頑張るあなたの夢を応援します。
2つのコースから選べる制度
読売新聞の新聞奨学生制度は、業務内容と待遇の違いによって、AコースとBコースの2つのコースから選ぶことができます。
また、進学先の学校の授業が、新聞配達の業務に支障が出る場合にのみ適用される、Cコースもあります。
コース選択によって、業務内容と待遇、そして奨学金の金額も異なってきます。コース選択によって異なる制度の詳細は、卒業時まで続きます。途中変更はできませんので、よく検討して決めるようにしましょう。
また、奨学金とは別に、Aコース・Bコース・Cコースのいずれのコースでも給与が支給されます。
Aコース | Bコース | Cコース | |
---|---|---|---|
業務内容 | 集金業務あり。 朝刊と夕刊の配達、集金の業務、新聞のPR業務、その他の事務作業など |
集金業務なし。 朝刊と夕刊の配達、新聞のPR業務、その他の事務作業など |
集金業務あり。 朝刊の配達、集金の業務、新聞のPR業務、その他の事務作業など |
勤務時間 | 平均6時間程度/日 | 平均5時間未満程度/日 | 平均4.5時間程度/日 |
返済免除額 | 4年間で520万円 1年間あたり130万円の学費をまかなうことができます。 |
4年間で440万円 1年間あたり110万円の学費をまかなうことができます。 |
4年間で400万円 1年間あたり100万円の学費をまかなうことができます。 |
給料 | 18万円前後/月 | 14万円前後/月 | 13万円前後/月 |
Aコース、Bコース、Cコース、いずれのコースであっても、食費や携帯電話の料金など、日々の生活に必要な出費は、給料でまかなえるはずです。
無駄遣いをしなければ、新聞奨学生の仕事だけで生活をやっていくことができるでしょう。
福利厚生について
社会保険(Aコースのみ)、労災保険、自転車・バイク保険完備です。
法律で定められた有給休暇も取得できます。
奨学生は、担当する販売店内の寮、または販売店が用意したアパートに住むことになります。
完全個室が用意されていて、部屋代は無料です。各室内もしくは一部店舗を除くほとんどの店舗に、シャワーまたはお風呂が完備されています。
洗濯については、近隣のコインランドリーなどを利用し、各自で洗濯する形となります。
水道・光熱費については、使用した分のみ負担します。基本料金はかかりません。
食事については、基本的に自炊となります。担当する店舗によっては、朝・夕食が用意されるところもあります。その場合は、食事代として毎月29,000円を販売店に支払ってください。
健康管理の取り組みとして、年2回の集団健康診断が実施されます。この健康診断については、費用の自己負担なしで奨学生も全員受診することができます。
また、通学に必要となる定期代については、1ヶ月の定期代のうち3,500円までは奨学生本人が負担し、3,500円を超過する分は販売店から補助がされます。(補助額に上限あり)
インターネット環境など、部屋の設備状況は販売店ごとに異なります。
電話回線の有無も含めて、担当店舗が決定した後で、確認するようにしましょう。
さらに、奨学会地区担当者が奨学生との個別面談などで、奨学生生活における悩みや不安などの相談窓口になってくれます。また、各地区において、奨学生激励会が開催されます。
業務内容について
朝刊・夕刊の配達
各販売店で取り扱う、読売新聞、各種新聞(スポーツ新聞など)を、自転車またはバイクで配達します。自転車、バイクは各販売店から貸与されます。
チラシの折り込み
配達前の準備として、新聞に折り込みチラシをセットする作業があります。
主に夕刊の配達が終わった後の時間を使って、翌日の朝刊に折り込むチラシを機械などでセットします。
集金
購読者から毎月の購読料金を集金します。
集金期間は、毎月23日頃から翌月15日頃で、配達を担当している区域がそのまま集金担当区域となります。
購読者の方の在宅率が高い、月末の土曜日や日曜日は集中して集金業務を行う必要があります。
領収書を作成し、集金状況についての報告を行います。
読者PR
主に集金時に、PR用の宣伝物等の配布を行います。
事務処理
配達を担当している区域の順路帳、購読者リストなどの資料を作成します。
その他付随業務
店内での電話当番や新聞不着当番、掃除当番などの業務です。
日曜・祝祭日は、朝刊の配達業務が終わっても、業務時間内であれば電話当番や事務処理などの仕事があります。
配達エリアがコンパクトだから、スムーズに配達できる
購読者数日本一を誇る読売新聞は、配達エリアが他紙と比べてコンパクトです。
購読者が多いということは、全国各地に販売店が多く存在しているということです。そのため、他の全国紙と比較しても、配達エリアがコンパクトという特徴があります。
1人で担当するのが狭いエリアなので、日々の配達がとてもスムーズです。
地域にも早く馴染むことができます。
また、自転車で配達を行う場合でも、体力面の負担が少なくて済みます。
自分の時間も大切にしてほしいから、休日は4週6休制
新聞奨学生の生活は、朝刊・夕刊の配達業務があるため、学校でのクラブ・サークル活動への参加や、他のアルバイトは一切することができません。
しかし、読売育英奨学生の皆さんには、学生生活が勉学と仕事だけで終わってしまうことなく、様々な経験を通して、感性を磨き、知性を持った社会人になってほしいと願っています。
読売育英奨学会では、Cコースを除き休日は4週6休制になっています。なので、自分の時間もきちんと持つことができます。
また、4年制の奨学生は、全員が修了年度に海外への研修旅行に参加できます(任意)。就職活動時には推薦状の発行も。奨学生生活を通して社会人としての経験を積んだ奨学生は、信頼があり、責任を果たせる人物として企業からの評価も高いようです。
卒業時には嬉しい特典あり
奨学会を卒業した奨学生には、記念品を贈呈しています。
また、4年制の奨学生は、希望すれば全員が研修旅行に参加することができます。
3年制・2年制の奨学生は、所長推薦による選抜参加となります。費用は販売店と奨学会で負担します。
募集地域と制度適用校
首都圏を中心に、札幌地区、仙台地区、中部地区、京阪神地区、九州地区など、全国の販売店から通学可能な学校が対象となります。その他の地域についてはご相談ください。
読売育英奨学会のホームページに記載されていない学校の適用については、奨学会へお問い合わせください。
また、夜間の大学・専門学校への進学も、夕刊の配達終了後に通学するので可能です。
ただし、学校の所在地、学部、学科によっては適用できない場合もありますので、詳しくは奨学会事務局へお問い合わせください。
読売育英奨学会は、東京、大阪、福岡に読売育英奨学会事務局があります。
志望校が東京以外の学校である場合でも、各地域の奨学生制度適用校であれば応募することができます。志望校が複数の地域にまたがる応募も可能です。
志望校別に制度が適用できる各事務局に、入会申込書をご提出ください。
また、読売育英奨学会新聞奨学生のために読売新聞社が創設した専門学校「学校法人 読売理工学院」の「読売理工医療福祉専門学校」「専門学校 読売自動車大学校」では、奨学生出身の教職員が手厚くフォローアップを行っています。
応募資格
・心身共に健康であること。
・働きながら勉学に努める、情熱とひたむきさを有する人。
・高等学校卒業(または卒業見込み)、またはこれに相当する学歴・資格を有する人。
2023年4月1日時点で満18歳以上、申込時に満23歳までの人。または奨学会が認めた人。
※大学、専門学校の2年次以降4月からの奨学会入会も可能です。
編入学の場合も含め、詳しいことは奨学会事務局へお気軽にお問い合わせください。
応募手続きの流れ
志望校が決定したら、すぐに応募してください。
進学校に合格してから応募しても、すでに定員に達している場合があります。
まずは、気軽に資料請求をしてみましょう。
入会申し込みからの手続きについては、読売育英奨学会の公式サイトで詳しく紹介されています。
読売育英奨学会 「説明相談会」は、全国各地で開催されています。
スケジュールは「説明相談会 開催情報ページ」に詳しく掲載されています。
お近くの地域で説明会がない場合は、奨学会まで直接お問い合わせください。
読売育英奨学会では、進学アドバイザーまたは事務局が、全国から寄せられる相談や問い合わせに、直接対応してくれます。
また、奨学生生活が始まってからも、販売店の所長をはじめとして、アドバイザーや事務局スタッフがいつでも奨学生と向き合い、相談に対応できる体制が整っています。
奨学会地区担当者が奨学生との個別面談などで、奨学生生活における悩み・不安などの相談窓口になります。また、各地区において毎年、奨学生激励会を開催しています。
【お問い合わせ先】
読売育英奨学会
フリーダイヤル ~7(無料・携帯電話からもつながります)
受付時間 (平日) 9:30~17:30
〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞東京本社内
※大阪地区へ進学をご希望の方は、「大阪読売育英奨学会」へお問い合わせください。
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※福岡県への進学ご希望の方は、「西部読売育英奨学会」へお問い合わせください。
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